「株式会社福島鉄工所」について
「株式会社福島鉄工所」様は、ＪＲ坪井駅のとなり（岡山県津山市中北上１８０１−１０）にあり、建築金物、FRPタンク用接合金物、機械設備筐体、機械部品など幅広い製品を製造している鉄製品製造業です。
今回は、代表取締役の福島朋也（ふくしま ともや）さんへのインタビューを行いました。
創業のきっかけは？
私は、現在3代目になります。先々代の創業者が、この近くで鍛冶屋を開業していたのですが、二代目のおじいさん（現会長）が、この場所に移転し、鍛冶屋を営みながら、井戸を掘ったり色々と面白いことをしていたのですが、ふとしたきっかけで、大きな仕事が受注出来、鉄工所と事業拡大していきました。
福島鉄工所の強みは？
現在、主に建築関係の建築金物を扱っています。一括りに鉄工所と言っても製造する製品や分野でそれぞれの会社の特色があります。例えば、出来上がる製品の精度です。精度を求めれば製造設備や製作に関わる技術が難しくなり、コストも上がります。お客様の要望に答えるため、弊社では、今までのノウハウや設計に対してのアドバイスをして、求められる製品の仕様や強度そしてコストや納期をご満足していただけるようにしています。私自身も設計士の資格を取得し、実際に使われる製品に対してお客様と意見が交わせるようにしています。
お客様が、こんな製品が出来ないかな？と相談が来れば、設計・見積が出来るので、頼りにされていると自負しています。（笑）
社長の個人的な経歴をお聞かせいただけますか？
大学は、近畿大学の理工学部・機械工学科から大学院総合理工学研究科へ行き半導体関連の仕事がしたかったので、松下半導体エンジニアリング株式会社（現アットフィールズテクノロジー株式会社）に就職し、こちらへ帰ってきました。現場で働いていると、製品のことについてお客様と打ち合わせする上で、どうしても専門的な内容が含まれるため、二級建築士の資格を取得しました。その他、一級施工管理技士と建築施工管理技士・二級鉄骨製作管理技術者など色々と取得してきました。
従業員さんは何人くらいで対応しているのですか？
現在８名で運営しています。平均年齢は45～55歳でしょうか。事務が2名です。専門職として塗装専門が1名で5名が各作業に従事しています。複数の工程をオールマイティーで対応できるようにしているので、個人のスキルは高いと思います。どうしても工場は換気の関係で、夏暑く、冬寒い環境なので社員の健康状態を気を使います。アットホームな環境で気軽に相談できるようにしています。忘年会やったり、クリスマスにはクリスマスケーキを渡したりと、ボーナスなんかも頑張って出していますよ（笑） 社員のやる気が無いとなかなかうまく行きませんからね。残業は基本的にはありません。個人の自由時間は大切にしたいと考えています。忙しい時には別ですけど（笑）
今後の展開を教えてください。
そうですね。弊社の場合、お客様のご要望に応えた製品づくりを目指していますので、設計の段階でしっかりとした打合せを行い、無駄が出ない製品づくりをしたいと考えています。また、製品に対しての品質管理を徹底するよう現在、外注で行っている非破壊検査を、社内で行えるように検査装置を最近導入しました。現在社員の研修と資格取得を行っています。
事業を拡大することは、まだ考えていませんが、今できる最善の策を突き詰めていきたいと思います。
今回、訪問した感想ですが、工場で働く方は、職人オーラが出ていて、これぞ町の鉄工所という感じでした。社長も非常に向上心が高く、専門性の高い分野で、高い技術力を武器に、営業を頑張っていることを感じました。
