「平田畳店」について
今回は、平田明正さんへのインタビューを行いました。
畳の製作に関わるきっかけは何ですか?
高校を出て、18歳から修行に出て、26歳から4代目として現在44年目になります。残念ながら、畳の需要は減少傾向で職人も育たず、後継者がいないので、私の代でしまうことになりそうです。
昔ながらの、手縫いの畳ってまだあるのですか?
お寺などの丁寧な仕事が必要な場合、承ることがあります。機械式と違い細い針で縫って行くためきれいなものになりますが、力加減が難しくかなりの修行や経験者からの伝承の技術がないとなかなか出来る仕事ではありません。
一級技能検定を取られた理由は?
他社との差別化を思い取得しました。手縫いを始めとする、各種の知識を試され、岡山で試験を受けました。今までの経験や知識を再認識でき、良い勉強になりました。
畳の今後の需要や動向は如何でしょうか?
昔は、和風住宅だったのでかなりの需要がありましたが、最近は洋風住宅が主流で、畳自体の需要が減少しています。畳自体の値段も2.5倍位高くなっているため需要もあまり望めません。お寺の丁寧な仕事が要求されるケースを除き、一部海外の裕福層の需要もありますが、なかなか津山では受注出来る機会もなく販路開拓も難しいですね。
この仕事をしていて、嬉しかったことや、やり甲斐があったことはありますか?
やはり、難しい仕事が出来た時が嬉しいですね。畳縁の模様を、きれいにつなぐため、畳の寸法の調整や針の入れ方など機械では難しい仕事が出来て、お客様からの感謝の言葉を頂いた時はやり遂げた感はありますね。
最後に、畳の販売、畳の修繕にも対応しています。畳の表替えや畳の裏返し、畳縁の交換等、お気軽にご相談いただければ幸いです。現場への出張もよくあるので、携帯電話で予めご連絡頂ければ幸いです。