「ユニカス工業株式会社」について
「ユニカス工業株式会社」様は、奈義町総合運動公園南東にある東山工業団地(岡山県勝田郡奈義町西原455)にあり、船舶用機器の製造・販売する企業です。1973年に設立し、以来、海と人と時代のニーズに合ったユニークな製品づくりをテーマに、船舶の燃料フィルター、手動・動力油圧操舵、エンジン遠隔制御、船体姿勢制御、ジョイスティック操船などの製品を開発・製造しています。各製品は、独自の技術により、高精度・高信頼性を実現し業界から高い評価を得ています。
今回は、代表取締役社長の吉田司(よしだつかさ)さんへのインタビューを行いました。
創業のきっかけは?
昭和48年(西暦1973年)燃料ろ過フィルター製造する会社として設立しました。その後、船舶の舵を遠隔制御するオートパイロット・また油圧で舵を制御する装置の開発、そしてOEM(他社ブランド)でエンジンを自動制御する装置をオーダーメイドで開発する。私は2020年から代表取締役に就任しました。設立当初、本社は、大阪市内でしたが、縁あってこの奈義町に移転することになりました。
社員さんは何人ですか?
全国7拠点で、2023年11月時点で、従業員が89名、役員を含めて95名です。男女比率は、どうしても営業系の社員が多く、実際に海に出て現場での確認作業等が発生し出張が多くなるため、男性社員が多くなります。
社員から見てユニカス工業㈱様は、どのような会社ですか?
私が、入社したのはこの奈義町に移転してきたタイミングでした。現地採用で、ずっと経理・総務の仕事をしています。会社の雰囲気として、社員にとって非常にあたたかい会社だと思っています。求められる社員像として、向上心と協調性が重要だと思っています。お客様やお取引先様、また社員・会社の立場に立って考えられる方が望ましいと思います。
会社の飛躍について心当たりはありますか?
オイルショックにより、原油の品質が低下し、燃料ろ過器の需要が増えたことです。その利益を原資として、油圧制御装置、数年遅れて電子制御装置など開発し順調に顧客と売上を伸ばしたのが転換点です。次代のニーズに乗れたことが、非常に良かった点です。しかし昭和63年に、この本社工場(奈義町)の建物が全焼し大きなダメージを受けました。幸い、お客様やお取引先のご協力により2~3ヶ月で商品の出荷にこぎつける事ができ、翌年には工場を再建出来ました。本当に、お客様やお取引先に感謝しております。
今後の事業展開についてお考えを教えてください。
現在、日本の漁業が、衰退しているため漁船の需要が下がっています。少ないシェアーを同業他社と取り合っている現状です。その為、エンジンの遠隔制御を中小型船舶から大型船舶まで範囲を広げ伸ばしていきたいと考えています。
同社を取材し、工場見学をいたしましたが、とても整頓され、社員様の丁寧な作業に驚きました。社長の丁寧な説明は人柄の良さを感じました。今後のユニカス工業様のご発展をお祈りいたします。