
「大阪建具」について
「大阪建具」様は、(岡山県勝田郡奈義町豊沢691)にあり、主に建てた家の内部を担当します。 家のデザインやサイズに合う障子や襖、ドアなどを納入して取り付ける等です。 また、建具が壊れた時の修理も行うので、入居者や利用者のアフターフォローまで行う場合もあります。
今回は、代表の藤田 博之(ふじた ひろゆき)さんへのインタビューを行いました。

建具屋なので、主に住宅のドアや窓、ふすま、障子などの建具を専門に取り扱います。建具の製作や取り付け、修理や交換などの業務を行います。創業は、1971年ですから約54年で私が2代目になります。
製品のこだわり等があればお聞かせ下さい
障子や無垢の建具をするときに、どうしても引き違いに必要な間隔が数ミリあるのですが、素材により反ったり、膨れたり、痩せたりと微妙な違いが出てきます。その木の目を見ながら、引違いだったらこすれないようにすることが長年携わることでわかってきますね。実際製品を作成し組み立て、人の目で見て調整するにはある程度の経験が必要と思います。


業界についてお聞かせ下さい
昔は、法事などは、自宅で行っていましたが、最近は自宅ですることが少なくなり、家に集まる機会が少なくなってきました。その影響か個人で受ける仕事はずいぶんと減っています。また最近の住宅では、障子を使わない住宅もあって、新築よりリフォームの方が仕事は多いですね。
仕事をする中で、面白かったことや悲しかったがあればお聞かせ下さい
個人宅と比べお寺などでは、ここでしか使われない材料で作ることがあります。材料費だけでも数千万円かかることがありますが、多分もう二度とできない仕事と記憶しています。公共施設の場合、ほとんどがゼネコンさんが仕切りますので、技術より納期が優先される点が厳しいですね。失敗例としては、あまりないのですが寸法の測り間違えで、大きかったり小さかったりすることが、たまにはあります。職人だったら多少の誤差は作製中に修正しますので、最初から作り直しをすることはありませんね。


今後の展望をお聞かせ下さい
この業界は、何もなければ現状より仕事が増えることはないと思います。トラブルが発生しないよう細心の注意を払いながら建具を作っていますので、通常の使い方で壊れたり、修理が必要なことはないと思います。既存のお客様へのトータルサポートをして、現状維持していくことが、私の目標です。
ものづくりに特化している分、仕事に対しての向上心はとても見受けられます。この業界は、日々新しい技術と伝統的な部分が複雑に絡み合うため、技術者の育成が必要なのですが需要が減少している中、日々努力されている社長に感銘いたします。