「有限会社松本製材所」について

「有限会社松本製材所」様は、JR美作加茂駅から南南東へ450m(津山市加茂町公郷1723−9)にあり、地元の森林資源を活用して木材の製材、加工、販売を行っています。製材では、杉、ヒノキ、松などを、柱、梁、板材など、さまざまな木材製品に加工しています。主な販売先は地元の建設業者や工務店また一般消費者に製品を供給しています。
今回は、代表取締役の松本一成(まつもと かずしげ)さんへのインタビューを行いました。

事業内容をお聞かせ下さい

林業を行っている方から、山から切り出した原木(主に杉)を市場で仕入れて建築用材として加工しています。

主に家の内装材である壁板とか天井、床材に加工しています。通常、規格に沿った大きさに加工していますが、お客様の要望で特別な仕様での加工も行っています。例えば、重要文化財やお寺、旧家の補修に使うため、現在の規格に合わないものにも対応を行っています。

会社の創業や特色についてお聞かせ下さい

昭和45年頃から仕事として初め、登記したのは昭和50年頃に行ったと思います。現在二代目で、父親から事業を引き継ぎました。

特色といっても製材加工を昔から行っていますので長年の経験で製品加工をしています。現在の加工は自動化でコンピューターを使った工場が原木の大きさから指定された寸法でどんどん製品化する場合が多いですが、私達は木を見ながら丁寧に切り出しを行っています。こういった仕事は、昔ながらの製材所が少なくなっているため技術や知識が失われつつあります。

製材業界についてお聞かせ下さい

住宅用の構造材として木材需要は減少傾向にあります。一部化粧材として好まれて使用される方もいますが、ごく一部だと思います。

非住宅用途(学校や公共施設)としては増えています。背景として国産材の利用は、木材の持続可能な利用や、森林の保全・再生への関心の高まり、また環境問題(二酸化炭素の吸収・地すべり対策)等です。

最近は、木質バイオマスの活用として注目されています。製材する上でどうしても、木くず、おがくず等、発生するのでこういったものにも価値が出てきています。

面白かったことや悲しかったがあればお聞かせ下さい

仕事として、製材加工を覚えて行くのは面白かったですよ。(笑)
エピソードして、自分の山にある木を切り出して家を立てた方もいます。既製品を購入した方が安いと勧めても、こだわって作られる方との仕事は、やり甲斐がありましたね。木は切り出してすぐに加工出来るわけではない(乾燥工程)ので数年かかる場合もあります。
大変だったのは、昨年の大雪で、工場の天井が抜けてどうしようかと思ったことでしょうか。加茂地区では13社あった製材所が2社になったのも寂しいことです。

木材に精通した知識や技術によって、木材を有効に活用されています。

工場内
原木
出荷前製品
原木からの切り出し製品
カンナがけ後の製品
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企業概要

社名
住所
電話番号
FAX
定休日
営業時間
ホームページ
有限会社松本製材所
〒709-3921 岡山県津山市加茂町公郷1723−9
0868-42-2929
土・日曜日・祝日
08:00-17:00